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やってるけど「なぜ」を知らない人がほとんど── サーファーのための陸トレ完全解説

やってるけど「なぜ」を知らない人がほとんど── サーファーのための陸トレ完全解説

はじめに

ジムでトレーニングしているサーファーを見ると、バトルロープを振り、バランスボードに乗り、ボックスジャンプを繰り返し、180°回転ジャンプをしている光景をよく目にします。

「サーフィンに良さそうだから。」

そんな理由で始めた人も少なくないでしょう。

もちろん、それ自体は悪いことではありません。しかし、「何となく続けている」のと、「なぜそのトレーニングが必要なのか」を理解して取り組むのとでは、得られる成果に大きな差が生まれます。

例えば、ターンを速くしたいのに持久力ばかり鍛えていたり、ノーズライドを安定させたいのに爆発力だけを高めていたりすると、努力の方向性は少しずつズレてしまいます。

一方で、トレーニングの目的を理解すると、

  • なぜそのフォームで行うのか
  • どの筋肉や感覚を鍛えているのか
  • 海ではどの動きにつながるのか

が明確になります。

すると陸上で身につけた動きを海でも再現しやすくなり、上達のスピードも大きく変わってきます。

サーフィンは筋力だけで上達するスポーツではありません。

瞬間的に力を発揮する能力、身体を安定させる能力、そして波に合わせて無意識に身体を調整する感覚。この3つが組み合わさって初めて、質の高いライディングにつながります。

この記事では、サーファーがよく行う代表的な陸上トレーニングを一つずつ解説します。

単なるトレーニング紹介ではなく、

  • 動作のやり方
  • ロングボード・ショートボードで対応する動き
  • サーフィンに役立つ理由
  • 効果を高めるポイント

まで詳しく紹介します。

「何となくやる陸トレ」から、「目的を理解して取り組む陸トレ」へ。

その違いを知るだけでも、これからのトレーニングは大きく変わるはずです。


第1章|サーフィンの陸トレが目指す3つの能力

サーフィンの陸上トレーニングには数多くのメニューがありますが、そのほとんどは次の3つの能力を高めることを目的としています。

① 爆発力(パワー)

テイクオフやボトムターン、リエントリーなどでは、一瞬で大きな力を発揮する能力が必要になります。

筋力があるだけでは十分ではなく、「必要なタイミングで素早く力を出せること」が重要です。

② コントロール力(安定性・減速能力)

強いターンや着地では、出した力をコントロールして身体を安定させなければなりません。

サーフィンでは「力を出す能力」と同じくらい、「力を止める能力」がライディングの精度を左右します。

③ 固有感覚(プロプリオセプション)

固有感覚とは、自分の身体が今どの位置にあるのかを無意識に感じ取る能力のことです。

波は一瞬ごとに形を変えます。

その変化に対して、足裏や足首、骨盤、体幹が瞬時に反応できるかどうかが、レールコントロールやノーズライドの安定性に大きく影響します。

バランスボードなどのトレーニングは、この能力を高めることを目的としています。

これから紹介する11種類のトレーニングも、この3つの能力のどれを伸ばすためのものなのかを意識しながら読むと、より理解しやすくなるでしょう。

第2章|爆発力を高めるトレーニング

① 180°回転ジャンプ(ロテーショナルジャンプ)

動作

スクワットの姿勢まで身体を沈み込ませ、一気にジャンプします。空中で180°回転し、反対方向を向いて着地します。着地後はすぐに姿勢を安定させ、バランスを崩さないようにします。

図A:180°回転ジャンプの動作図図A:180°回転ジャンプの動作図

ロングボードで役立つ動き

  • カットバック
  • ウォークバック後の姿勢の立て直し
  • ノーズライドからの脱出ターン

ショートボードで役立つ動き

  • リエントリー
  • エアリアルの着地
  • カットバック

なぜサーフィンに効果があるのか

このトレーニングには、大きく3つの効果があります。

① 回旋する瞬発力を鍛えられる

サーフィンのターンでは、まず目線と肩が進行方向へ向き、その後に体幹、骨盤、下半身が連動して回転します。

この「上半身が先行し、全身が連動して回る動き」は、180°回転ジャンプと非常によく似ています。

スクワットで力を溜め、一気に身体を回転させる動作は、ボトムターンからカットバックへ切り返す動きに近い神経パターンを身につけることができます。

② 身体を止める能力が鍛えられる

サーフィンでは、力を出すだけでは十分ではありません。

リエントリーや強いターンでは、動いている身体を瞬時に安定させる能力も必要になります。

180°回転ジャンプでは、回転した勢いをコントロールしながら着地しなければなりません。

この「動きを止める能力」は、波の上でライディングを安定させるうえで重要な要素です。

③ バランス感覚が向上する

空中で回転すると、一瞬だけ視覚情報が大きく変化します。

その状態でも着地できるのは、耳の奥にある平衡感覚と、自分の身体の位置を感じ取る固有感覚が働いているからです。

リップアクションや急激な方向転換では視界が大きく動きますが、その状況でも身体をコントロールする能力を養いやすくなります。

ポイント

  • フロントサイド・バックサイドの両方向で行う
  • 着地は静かに行い、膝が内側へ入らないよう注意する
  • 回転の速さよりも、着地後に止まれることを優先する
  • コンペ前の動的ウォームアップとしても効果的

参考動画


ここから先は有料パートです。

有料パートでは残り10種目についても、「動作」「サーフィンとの関係」「効果」「実践ポイント」を図解付きで詳しく解説します。

  • 爆発力を高める4つのトレーニング
  • バランス・固有感覚を鍛える4つのトレーニング
  • ロングボード専用トレーニング
  • 全身連動を高めるアニマルフロー
  • ボード別おすすめトレーニング一覧
  • 週3日で実践できるプログラム例
  • サーフィン動作との対応マップ

確認中…

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